COLUMN
なぜ今、企業が「木造建築」を選ぶのか?
オフィス・店舗・施設を「企業価値」から考える
「会社の新しいオフィスを建てたい」
「店舗を新築して事業を拡大したい」
「クリニックや福祉施設を開設したい」
そんなとき、多くの事業主が最初に考えるのは鉄骨造やRC造ではないでしょうか。
一方で近年、住宅だけでなく、オフィスや店舗、福祉施設などの非住宅建築でも「木造」という選択肢が注目されています。
では、なぜ今、企業が木造建築を選ぶのでしょうか。
その理由は、単に「木造の方が安いから」ではありません。
建物に求められる役割そのものが変わり始めているからです。
建物は「事業を行う箱」ではなくなっている
これまで事業用建築では、
必要な広さが確保できること。
丈夫であること。
予算内で建てられること。
こうした条件が重視されてきました。
もちろん、これらは今でも重要です。
しかし、これからの企業建築には、それだけではない価値が求められています。
たとえばオフィスなら、
「ここで働きたい」
と思ってもらえる環境になっているか。
店舗なら、
「この店に入ってみたい」
と思わせる雰囲気を持っているか。
クリニックや福祉施設なら、
「ここなら安心できそう」
と感じてもらえる空間になっているか。
建物そのものが、企業や店舗の考え方を伝える時代になっています。
だからこそ、木造建築の持つ「木の温かさ」が、事業用建築でも大きな魅力になってきています。
木の空間が、企業の個性になる
鉄やコンクリートとは違い、木には素材そのものに表情があります。
木を感じられるエントランス。
大きな梁が見える開放的なオフィス。
自然光が入る木質感のある店舗。
そんな空間は、そこで働く人だけでなく、訪れるお客様にも企業の印象を伝えます。
たとえば同じような広さのオフィスでも、
「一般的な事務所」
と、
「木の温かみを感じられる開放的なオフィス」
では、訪れた人が受ける印象は大きく違います。
建築は一度建てれば、長い期間使い続けるものです。
そう考えると、建物は単なる建築費という「コスト」ではなく、企業のブランドを伝えるための長期的な「投資」と考えることもできます。
環境への姿勢を、建物そのもので伝える
企業にとって環境への配慮も、無視できないテーマになっています。
木造建築が注目されている背景のひとつにも、こうした社会の変化があります。
木は成長する過程でCO2を吸収し、建築物として使用されている間、その炭素を建物の中に蓄えるという特徴があります。
国も中大規模建築物を含め、建築物への木材利用を推進しています。
だからといって、
「木造にすれば環境に優しい」
と単純に考えるのではなく、建物全体で環境負荷を考えることが大切です。
そこで重要になるのが、Proeasが住宅で培ってきた省エネルギー設計です。
建物の断熱性能を高める。
日射や自然光を考えて設計する。
高効率な設備を採用する。
必要に応じて太陽光発電などを組み合わせる。
こうした考え方を非住宅建築にも応用することで、建物を使い始めてからのエネルギー消費を抑えていくことができます。
その先にあるのが、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)という考え方です。
環境に配慮した建物をつくることは、社会貢献という側面だけではありません。
企業がどのような価値観を持っているのかを、建物そのもので表現することにもつながります。
建築費だけでなく「建てた後」まで考える
事業用建築では、どうしても最初の建築費に目が向きます。
しかし、建物は完成した瞬間がゴールではありません。
そこから10年、20年、場合によってはそれ以上使い続けます。
空調費や照明費などのエネルギーコスト。
メンテナンス。
働く人数の変化。
事業内容の変化。
店舗であれば業態変更。
オフィスならレイアウト変更。
こうした将来の変化まで考えて建物を計画することが重要です。
特にオフィスや店舗では、柱や壁の位置によってレイアウトの自由度が大きく変わります。
そこで重要になるのが「構造」です。
木造でも、大空間をあきらめない
一般的な木造住宅では、地震に耐えるために一定量の柱や耐力壁が必要になります。
住宅であれば問題にならなくても、店舗やオフィスでは、それが空間の使い方を制約することがあります。
「もっと広い売場にしたい」
「柱の少ないオフィスにしたい」
「大きな窓を設けたい」
「将来レイアウトを変更できるようにしたい」
こうした要望を木造で実現するためには、構造の考え方が非常に重要です。
そこでProeasが採用しているのが、木造ラーメン構造の「SE構法」です。
強度の高い構造用集成材と独自の金物によって柱と梁を強固に接合し、構造計算によって建物の安全性を確認します。
Proeasが住宅づくりで掲げている、
「構造は強く。空間は自由に。」
という考え方。
実はこの考え方は、オフィスや店舗などの事業用建築でも重要です。
強い構造をつくることが目的なのではありません。
強い構造があるからこそ、その中につくる空間を自由に考えられる。
そこにSE構法を採用する大きな意味があります。
「鉄骨造で考えていた」段階からご相談ください
Proeasは、鉄骨造やRC造を否定しているわけではありません。
建物の規模、用途、敷地条件によって、適した構造は変わります。
だからこそ、最初から「この建物は鉄骨造」と決めてしまうのではなく、
「木造という選択肢はないだろうか?」
と一度考えてみてほしいのです。
木の温かみを活かした店舗。
社員が気持ちよく働けるオフィス。
利用する人が安心できるクリニックや福祉施設。
企業の環境への姿勢を表現する施設。
そして、構造の強さと自由な空間を両立した事業用建築。
住宅で培ってきたSE構法、高断熱、省エネルギー、パッシブデザインの技術を、Proeasはこれからの非住宅建築にも活かしていきます。
まだ具体的な図面がなくても構いません。
「こんな施設をつくりたい」
「鉄骨造で計画しているけれど、木造にできるだろうか」
「土地は決まっているが、どんな建物が建てられるのかわからない」
そんな計画の初期段階から、ぜひProeasへご相談ください。
建物を建てることからではなく、そこでどんな事業を実現したいのか。
そこから一緒に考えることが、Proeasの事業用木造建築です。